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おやすみなさいの扉
子どもと過ごす仕事を経てママとなった今、4歳違いの兄妹との何気ない毎日、親子で出会った絵本の紹介をします。   おやすみなさいの扉をノックしてステキな夢の世界へ出かけましょう。
ロバのロバちゃん


ロバのロバちゃん 
ロジャー=デュボアザン ぶん・え  くりやがわ けいこ やく
偕成社


クラシカルなイラスト、この表紙を見ただけで『このおはなし、よさそう~♪』なんて思う私。
今回初めてお目にかかったお話だったけれども、なんとも今のとんきちにピッタリなロバちゃんの姿。
ビビビッときた私のカン、なかなかのものでした(笑)。

かわいいロバのロバちゃん、ちょうどいい長さの耳に、白くてまりのようなおなかがとっても素敵。
お友だちがたくさんいるロバちゃん、ご主人は村で一番優しいお百姓さん。
そんなロバちゃんの好きなごちそうは、小川のそばにたくさん生えているあざみ。いくらでも食べられます。
いいことばっかりのロバちゃん、それなのに、どうしてだか、元気がありません。
ある日、ロバちゃんは水に映る馬のパットくんの耳と自分の耳を見比べて悲しくなりました。
パットくんの耳は短くて素敵なのに、ぼくの耳は長くてばかみたい…。
そんな思いでいっぱいになったロバちゃんは、友だちのところへ相談に行きました。
頭のいい犬のヘクターくんは、耳は垂らしておくのが一番素敵と教えてくれたんだけれども、いわれた通り、耳を垂らすロバちゃんを見たお友だちはげらげら大笑い。
子ひつじのムクゲのムクちゃんは、やぎのフィービーちゃん・牛のファニーちゃん・ご主人のお兄さんたちと同じように耳を横につけているのが一番と…。
鏡を見て『すてきだね』と、嬉しいようなちょっぴり心配なような気持ちになりながら、ロバちゃんは小屋に戻っていきました。
いつもと同じように小屋に入ろうとしたのに、運が悪く、入り口にある、鎌をかけるための大きな釘が耳に突き刺さりました。
こんなに悲しい思いをしたのは初めて。ロバちゃんは一晩中泣いていました。
かわいそうなロバちゃん、ロバちゃんを悩ませるこの長い耳、いったいどうするのが一番いいんでしょう。

もう、これこそ今のとんきち!というくらい、本当にピッタリなお話でした。
自分のありのままの、そのままの姿でいるのが一番いいのに、誰かと一緒でないといけないような、不安を抱えている、そんな気持ちをとんきちとロバちゃんが共有しているみたい。
とんきちはどんなことを思ったのかは分かりませんが、じっと絵本をのぞき込み、身動きせずにただただ聞き入っていました。
人と同じじゃなく、自分は自分でいいんだよ…といっても、それはそれでとても難しいこと。
誰かに『なんだかおかしくない?』なんていわれたら、それはもういてもたってもいられない、不安で押しつぶされそう…。そんなロバちゃんの気持ち、とんきちは痛いほど分かったんだろうな。
5歳で『ぼくはぼくなんだ!』なんて思いをしっかりと持つのは難しいことだけれども、こんなお話で少しだけでも何かを感じてくれればな~と思う私。
だって、本当に本当に『○○ちゃんはね…』が大変なんですもの(苦笑)!!
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