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おやすみなさいの扉
子どもと過ごす仕事を経てママとなった今、4歳違いの兄妹との何気ない毎日、親子で出会った絵本の紹介をします。   おやすみなさいの扉をノックしてステキな夢の世界へ出かけましょう。
ありこのおつかい


ありこのおつかい
いしい ももこ さく  なかがわ そうや え
福音館書店

『はじめてのおつかい』に続く、おつかいシリーズ。ただ、今回のおつかいは、ちょっと普通のおつかいとは違います。とっても不思議、でもドキドキする冒険の世界が広がる1968年初版の読み継がれているお話。

ありのありこは、お母さんが拾ってきたおいしい草の実をおばあさんのところへ届けるおつかいをすることになりました。ありこよりも大きい怖いものがたくさんいる森の中を通っていくおばあさんの家、道草をしないことをお母さんと約束したありこ。赤い帽子をかぶり、草の実の入ったかごを下げて、おつかいに出発です。
歩き始めたありこですが、森に入るとお母さんとの約束をすっかり忘れて、あっちの花を摘んだり、こっちの草をちぎったり…。そして、木の根元に巻きついていた青いつる草をギュッと引っ張ると、「いたい!」の声が。つる草だと思って引っ張ったのは、かまきりのきりおの足だったのです。
足をちぎられると思ったきりおは、ちいさなありこが自分にかかってきたと勘違いし、怒り出します。そして、あっという間にペロリとありこを飲み込んでしまいます。
「ごめんなさい」と謝ったのに食べられてしまったありこは、きりおのお腹の中で泣きながら「ばかあ!」と叫び続けます。そしてきりおは、そんなありことけんかをしながら歩いていきました。
そこにやってきたのがムクドリのむくすけ。きりおのお腹の中から聞こえてくる「ばかあ!」の声が自分に向けられているものと勘違いして…。あっという間にきりおもむくすけのお腹の中へ。
そして、むくすけのお腹の中からは、ありこの「ばかあ!」ときりおの「とんちきめ!」という声が…。次にその声を聞いたのは一体誰だったのでしょう。そして、ありこは無事おつかいをすることができるのでしょうか。

おつかいに出かけたありこがすぐにきりおに食べられてしまって、お腹の中へ…というお話の展開にビックリ、目をまん丸にしていたとんきち。お腹の中から聞こえてくる声とのけんか、そしてそれを聞いて勘違いしてパクリ、というお話に始めは?がいっぱいだったようですが、次々と食べられていくうちに「あ~あ」と、少しずつこの不思議なおつかいにひきつけられていったみたい。
食べられて、お腹の中の声とのけんかの場面で描かれているイラストに「な~に?」と興味津々の様子。私は、食べられた順番にお腹の中に入っているところ、という説明をしたのですが、「なんだろうね~」ととんきちのイメージに任せてもよかったかな?と。
『たべられる』という怖さをテーマにしたお話でありながら、こんなにも楽しいものになるなんてと、お話している私は、長い間読み継がれているお話の力を実感。少し難しい繰り返しのお話ですが、大きな子ならではの空想を広げられるお話もなかなか楽しめていいな~と。
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