どろんここぶた
アーノルド・ローベル 作 岸田 衿子 訳
文化出版局
私たちが子どもの頃からあるおはなし。きっと『なつかしいわ~』なんて思いを持たれる方もたくさんいらっしゃるのでは・・・(笑)。
お百姓さんの家のぶた小屋に住んでいるこぶたが何よりも何よりも好きなのは、柔らかーい泥んこの中に座ったまま沈んでゆくこと。
そんなこぶたをお百姓のおじさんとおばさんは、『せかいじゅうでいちばんかわいいこぶた』ととてもかわいがっていました。
ある朝、大掃除を始めたおばさんは、2階・1階と家中をすっかりきれいにしてしまいました。けれども、外がとっても汚いことに気がついて、外も大掃除をすることにしました。
うし小屋・うま小屋・とり小屋、もちろん、こぶたの住むぶた小屋も!
あまりの汚さにおばさんは『いちばんきたないねえ』とビックリ。ぶた小屋を大掃除して、ついでにこぶたをお風呂に入れました。
何もかもさっぱりぴっかぴかになっておばさんは大満足ですが、気の毒なのがこぶた。
『ぼくのだいすきなやわらかーいどろんこは?』というこぶたに『きのどくなことをしたな』というおじさんですが、こぶたは気の毒どころか、怒ってしまい、家を逃げ出してしまいました。
大好きな柔らかーい泥んこを探して家を出たこぶたは、お気に入りの泥んこを見つけることができるのでしょうか。やわらかいどろんこにずずずーっと沈んで落ち着く日がくるのはいつ・・・?
とんきちのツボにしっかりはまったお話のようで、続けて何日読み続けていることでしょう(笑)。
絵本というよりも、読み聞かせ絵本というくらいことばが多く、お話としては長いのですが、飽きることなく、終始ニコニコ楽しい!といった様子。
私も子どもの頃、雨上がりの水たまりのどろんこをグチャグチャと練って『ホットケーキ!』なんて、泥んこになりながら遊んだものですが、とんきちはそんな経験がありません。家のすぐ近くに公園がないのでなかなか雨模様の日には出かけることがないんですよね。
このこぶたのようにずずずーっと沈んでいかれては困りますが、汚れることを気にすることなく、体中で泥んこ遊びの楽しさを味あわせてあげたいな~と思う・・・のですがね~(苦笑)。
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